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2019年4月

2019年4月14日 (日)

投票率を劇的に上げる方法 選挙費用700億円の5%35億円

 投票率を劇的に上げる方法がある。
 選挙費用700億円の5%35億円を景気+選挙活性化のために、投票場に来た人に選挙宝くじを渡すだけで、十分効果があるはずだ。
 一等が100万円、二等50万円、三等一万円・・・、30億円をこのように配ったら、100万×500本=5億円、50万×1000本=5億円、1万×20万本=20億円。当選金額が低くても、大勢に当たるくじがいいと思う。
 この合計30億円を配分して、選挙に行くように煽ったら、喜んで選挙に行くだろう。当選者の発表と同時に抽選を行ったら、選挙の当選発表と同時にクジの抽選発表を楽しめる。政治に関心が持てる。

無党派勢力は、世の中のバランスの“さじ加減”をする。
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 一等賞金を1億にする爆笑問題の太田の提案もある。3319 投票したら、1億円宝くじ 太田総理:3332 爆笑問題の太田案では、
 1等=5億円、前後賞5億円、組違い26億円、2等1億円、3等1億円、4等1億円、5等1億円、6等1億円、合計41億円か。

 

 このアイディアは、TV番組「太田総理」(2009年5月)で、採決したら、可決した。多く人は、選挙の投票率を上げるには、アイディアが必要だとわかっているのに何もしないのは、怠慢だ。3372
 選挙を愚弄することになるか、どうかは、選挙民の判断に任すとして、やってみなはれ!選挙管理委員会の宣伝カーが「選挙にいきなしょう!」と回っている人に掛かる費用だって、全国的に計算すると結構掛かるよ。

 選挙費用は、正確にには700億円か600億万円であるかはわからないが、30億円でもいい。それを公共事業がムダといわれたり、商品券で配る方法も、多少の難点があるように、この選挙宝くじも文句が出るのは覚悟のうえで、いかに選挙を侮辱しているとかいう人も出るだろうが、どの程度、投票率が上がるか実験してみたい。


 同時に、選挙の投票率を上げるため、連続3回棄権したら、罰金とるとか、パスポートを取り上げるとか、案を考えた。参政権は義務 棄権は罰金3000円、これでクジ賞金を捻出できるかも。
 罰金と賞金の二本立てがいいかもしれない。選挙をおもちゃににして、遊ぶもの、一興かもしれない。

 

 こういう試みは、組織票に成り立つ既成政党は大反対するだろう。低投票率でメリットを受けている公明党、自民党、共産党には痛手だから、表向きそれはいわないが、反対するだろう。低投票率を喜ぶ。森元首相が選挙中に、選挙に行かないで、寝ていてくれたらいいい。と本音を言って、大騒動になったことがある。そこで、しがらみのない維新とか、次世代などにお願いするしかないだろうか。

 

 

 

 衆議院選挙12月14日、その1週間後、八千代市議会選挙が12月21日に行われる。同時にやればいい選挙をこのムダには驚く。
 組織票で当選できる候補が多い政党が工作したのではないか。
 タダでさえ市議会、区議会は不要論が飛び出しているのに、何を考えて、市会議員はずらしたのか、知りたいものだ。

 

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「死ぬほどつらい子 図書館へ」ツイッター投稿が反響する社会

「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね」01・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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 神奈川県鎌倉市立図書館の司書河合真帆さん(44)がつぶやいた。これがすでに6万回以上の人が読んでいるとあった。000028テレビ(NHK土曜日朝、朝ドラ「まれ」のあとでやっていた)でも取り上げていた。当人の顔も見た。  

 

「1日だらだらしていても、誰も何も言わないから気楽においで。ただぼーっとするだけでもいい、と伝えたい」とある。

 

000002000003000005
 たしか、夏休み1か月も休んでいると、休みが終わるとピリッとしない。朝、友達が呼びにきてくれないと、出かけるのは気が重い。ほとんど近所のIちゃんが家の中まできて、弁当を包むのまで見られて、ようやく出かけた。000026 中1のときは、自由研究の宿題を前日までかかって、九州の地図をB紙に大きく書いてそのうえに紙粘土で山を作り、多少色つけた・・・大きな作品を担いで・・・当時、ギリギリの追い込みが普通というか、受験勉強など頭になかったし、大きな作品を担いで回りの子にヘンな目で見られて、多少気もしつつ、セーフだったか・・・昔々の話は参考にはならないが、あの時間が緩やかな時でも、落ちこぼれるドキドキはあった。  

 

 当時不登校の子Y君のところへ、A君(クラス委員)がいったん学校へ荷物をおいて声掛けに来ていた。そういうケースもあった。そうすると、Y君は登校していた。Y君宅にはお父さんがいなかったから、たぶん戦死だろうと思っていた。まだ未成年の姉が二人いたが…そういう形でどこの家庭も等しく貧しかったから、昭和20年代は、助け合っていたのかもしれない。

 少年時代は、デリケートだから、ちょっとしたことで「死にたい」と思う。成績で落ちこぼれのこと以外にも、継母の言葉一つにも、心にトゲを受けていた。いつか敵討ちをしてやろう!と思い続けた。
 傷つけられた分、仕返してやろうと思っていたが、それは相手と全く同じレベルに自分を貶めることだ、と気付いた。そうでなく、相手を『可哀想な人』と思うことで、心の安定をもとめた。
 
昭和と母への決別  第五福竜丸マグロ食べた家
 家では人知れず悲しい思いをし続けた18歳くらいになって、親(継母)からの圧力に心理的に・・・少しめどがついたが、女の怒り声を聞くと、今もPTSDのような影響は残っていると気付く。多分、イジメを受けた人は、後遺症は残しているはずだ。

 

 死にたいと思ったこと、遺書を書いたことはある。
 実行はしなかた。なぜか?それには、自分という主人公を上から客観的に見て、一つのドラマが進行している・・と楽しむ精神、これを養えたからかもしれない、と思っている。自分を客観視する技術・・・これで自殺を救える気がしている。それは日記を書くことだ

 

 もう一つ、私が強い人間だと思われると心外であるが、小学生のときは、イジメに立ち向かった経験もある。
 しつこく“通せん
棒”をしたり、帽子を取って教室の外へ捨てたり・・・O君、カレは私が刃向ってこないとタカをくくってイジワルしていたみたいで、私が怒って掛かっていったら、それ以来、イジワルをやめた。集団のイジメでないなら、マケを覚悟で必死で戦う姿勢を見せることで、相手は自分のやっていることに気付くものだ。忍耐するより、決死の覚悟をみせると打開できる場合がある。
 中三くらいの男子で、子分の逆襲で、親分が気使う関係に変わる場合もある。

 問題は現代だ。教育委員会の臨時雇用で時間給で“●●”という役職の人が、落ちこぼれフォローをしているそうだ。先生は多忙だし、親はそういうケースは貧困、片親・・・条件が・・・、問題が多岐にわたる。

 不登校の理由には、勉強について行かれない子もいるし、いじめでつらい子もいるし、ゲーム中毒もいるし、理由も多岐にわたる。

 

 視聴者投稿の意見では、「不登校…自殺」の議論を際立たせるために、「一刀両断に、学校へ行くの義務だ」と、生徒児童の意志の弱さをガツンという人が最初に取り上げられていた。 

 

 「義務教育」は生徒の義務だという人は減ったが、生徒には「義務教育」のプレッシャーはまだ強いだろう。これは親が負う「教育させる義務」だけど、学校現場が社会の変化について行かれない現実を議論しないで、生徒の不登校・自殺という現象だけをとらえるから、おかしくなる。  

 

 住みやすい社会環境に目をつぶって、子どもの自殺を減らすことはほぼムリだろう。「死ぬな・生きろ」と掛け声だけで、死ぬ気の子は減らない。生徒・児童の半数は、「死にたい」と思う・・・統計を無視していうなら、もっと多いかもしれない。  

 

 学力が追い付かない。これだけで、十分「死にたい」と思う。数学が追い付かなくなった高一で、もう学校へ行く気が失せたから。数学が得意の子が生き生きしているのがうらやましい。すると、生活全体が沈んでいく。次から次と、落ちこぼれている気分になる。000030
 こういうときに、「窓ぎわのトットちゃん」が通った自由学園があるといいけど、アレには授業料が書いてないから片手落ちだ。たぶん、私立だから、貧しい家の子は行けなかったにちがいない、と私はにらんでいる。小児麻痺の子でも、マイペースで理科の実験ばかりやっている少年…のちに科学者になったと、徹子さんが紹介している子だって貧しい家の子ではなさそうだ。

 

  貧困の家庭を無視して、自殺は減らない。二極化を推進する保守系の政権を長く続けると、大企業だけが栄えて、町はシャッター商店街になって地方の町は限界集落化して、貧しい人が多い社会が当然になる。一流企業の一部の豊かな人(Aチーム)とその他の人(Bチーム)との社会になるだろう。二層化はすでに完成している。
 そういう社会になっているから、Aチーム入りの教育がドンドン行われて、そこへ入らないと、落ちこぼれ・・・というプレッシャーの下で生徒は進学し、スポーツもし、芸能活動も行われている。そういう社会をドウニカしない限り、敏感な少年少女は不登校は増える。

 意識する、しないに関わらず、子どもの自殺は増える。
「死ぬほどつらい子 図書館へ」いらっしゃい、という呼びかけはいい試みであるが、薬ではあるが、対処療法に過ぎない。大手術は、大病院である国が考える仕事だし、国民全体でなんとかしようと、動かないとどうしょもない。

 

000013 1991年9月1日  東京都町田市の市立つくし野中学校2年・前田晶子さん(13歳)が線路に身を横たえて自殺した。
 通夜のあった後、会館横の公園に子ども達が20~30人集まって、「おまえが悪いんだ」「私だけじゃない」とケンカしているのを焼香帰りの多くの母親が目撃。
 葬式の翌日、両親が前田さんと仲の良かった友人3人に家に来てもらい、前田さんの学校での様子を尋ねると、いじめを告白。
 以前は仲良しだったが、
「7月はじめからみんなで晶子さんをシカトした」
「死の数日前、晶子さんを取り囲んで、
『土下座じゃすまねー』
『金じゃすまねー』
『ブリッコすんじゃねー』などの言葉を浴びせてシメた」と話した。
 いじめが始まったのは「(友人達の中で)次のいじめのターゲットは誰にしよう」と話していたところ、前田さんが「やめよう」と言いだしたため。以来、上履きの名前がマジックで消されたり、無言電話をしょっちゅうかけたりしていた。
 事件直後、調査する前に校長は「いじめはなかった」と発表。卒業アルバム、文集から前田さんのいた痕跡は消されていた。

 葬式ごっこの父いじめは必ず無くすと立ち上がる★
いじめ自殺※←クリック
学生のいじめ自殺。職場でのいじめ自殺は含まない。

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末期がんの僧侶で医師(田中雅博)の悟り方、もがき方、死の迎え方

 朝日新聞 2015年12月4日 (金)に「末期がんの僧侶で医師」田中雅博さんのインタビューが掲載されていた。一般に新聞記事をコピペはできないようにされているが、あるブログを見たら、記事全体が載っていた。
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02_3 人は病と闘い、生き抜こうとする。それでもいずれは、どうしても死が避けられなくなる。そのとき何を感じるのだろう。希望を見いだすことはできるのか。栃木県益子町の内科医で僧侶でもある田中雅博さんは、がんに侵され、余命わずかの身。自分の死を見据え、日本の医療からこぼれ落ちているものを問いかける。03  《陶器で知られる栃木県益子町。田中さんは、1300年近い歴史のある西明寺(さいみょうじ)の住職だ。
 昨年10月、極めて深刻な段階の膵臓(すいぞう)がんが見つかった。手術したが、今度は肝臓に転移した。今秋、寺で行われた法要の際、別の僧侶に「どうか長生きしてください」と声をかけられると、素っ気なく「それは無理です」と答えた。》

 プロフィール 田中雅博(たなか・まさひろ)
 1946年栃木県益子西明寺生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。国立がんセンター研究所内分泌治療研究室長および病院内科医師を併任。1983年大正大学仏教学部編入。1983年、実父が急逝し、実家の西明寺を継ぐため同センターを退職。大正大学大学院で仏教を学び住職に就く。その後、僧職を務めるとともに、同大学院博士課程単位取得退学、西明寺境内に普門院診療所建設。西明寺境内やその近隣に、医療施設や老人介護施設を建設し、僧侶としてまた医師として地域医療や地域福祉に力を入れてきた

 

 

 

 ――余命わずかであることを公言されていますね。011  「抗がん剤の副作用がひどくなっています。特に手足のしびれ。茶わんを落としたり、つまずいたりします。もう副作用の限界ですから、抗がん剤は効果を期待できる量が使えずにいます。検査結果やデータから、来年3月の誕生日を迎えられる確率は非常に小さい。もう少しで死ぬという事実を直視しています」
 「つい先日、孫が生まれたんですよ。女の子です。どこまで成長を見ることができるか。あと3カ月くらいかな、あるいはもっと短いかもしれない、と考えてしまいます。複雑な思いですね。人の死は思い通りになりません。私も順番が来たわけです」
 ――僧として、医師として、ずっと「死」の問題を考えてこられました。自身の死は怖くない、とおっしゃるのかと。
01  「そんなことはありません。生きていられるのなら、生きていたいと思いますよ。私には、あの世があるかどうかは分かりません。自分のいのちがなくなるというのは……。やはり苦しみを感じますね。いわば『いのちの苦』です。自分というこだわりを捨てる仏教の生き方を理想とし、努力をしてきました。生存への渇望もなくなれば死は怖くないはずです。ただ、こだわらないというのは簡単ではありません」
 「かといって死んでしまいたいとも思わない。生きられるいのちは粗末にしたくありません。一方で、自分のいのちにこだわらないようにする。そのふたつの間で、『いのちの苦』をコントロールしているわけです。死の恐怖や不安と闘うというよりは、仲良くしようとしている感じでしょうか」
 《寺に生まれたが、前住職である父親の勧めで医学の道へ。25歳で東京・築地の国立がんセンター(現・国立がん研究センター)で研修医となった。》
01_2  「最初に受け持った患者さんは若い女性でした。がんが体中に転移し、どんどん悪くなっていく。『私は死ぬんでしょうか』と聞かれました。どう答えますか? 科学ではどうしようもないんです。それ以来、たくさんの患者さんから同じように問われ続けました。でも、何もできなかったんですよね……。そうした苦に応える人が病院にいない、と若いときから感じていました。患者は誰に話していいか分からず、看護師や病室を掃除してくれる人に、不安を打ち明けることがあるんです」
 「私は進行がんが専門で、がんセンターでは内分泌部治療研究室長も務めました。医学はいのちを延ばすことを扱うわけですが、そのいのちをどう生きるかという問題にはまったく役に立たない。体の痛みを止める医師が必要であるのと同じように、『いのちの苦』の専門家が必要です。それがほとんどいないのは日本の医療の欠陥だと思います」
 《田中さんが言う「いのちの苦」は医療分野で「スピリチュアルペイン」(spiritual pain)と呼ばれる。世界保健機関(WHO)でも議論され、生きる意味の喪失や死後への不安などが含まれるとされる。
 キリスト教文化を背景とした欧米の多くの病院には、これに対応する専門職がいる。田中さんは1980年代から、日本でも「スピリチュアルケア」(spiritual care=いのちのケア)が必要だと提言。ローマ法王庁が呼びかけた国際会議にも4度招かれ、海外の実情を学んだ。》
02  ――いのちのケアとは?
021  「欧米では、病院に配置された聖職者がスピリチュアルケアに携わっていることが多いですね。自分の宗教や考えは押し付けません。患者の話を聞くことに徹し、いのちがなくなる苦しみを分かち合おうと努めます。どんな人生であったとしても肯定し、価値を見いだしてもらえるよう促す。人間の尊厳にかかわる仕事です」
 ――死が迫ると、後悔などの感情も起こりそうです。

022_2  「それらも受け入れ、最後の最後まで人生の『ものがたり』を形づくる手伝いをする人が必要です。それを含めての医療であるべきだと思います。科学では何もできなくなったときこそ、非常に多くのことができるはずです」
 「人というのは、元気なうちは自己の欲望にとらわれたり、怒ったり、他人を差別したりするものです。
 しかし死が避けられないとなったときは、そうしたことから
023離れて、自分のいのちを超えた価値を獲得するチャンスでもあります。いのちより大事にしたいもの。それは信仰を持たない人にとっても、自身の『宗教』だと思うんですよ。それに気づくことができれば、その大事なもののために残りの時間を生きることができるのではないでしょうか」

 「欧米でスピリチュアルケアにあたる人は宗教だけでなく、哲学や医療などもしっかり勉強しています。ただ、ある人は『知識があるだけではだめだ』と話していました。むしろ、死にゆく患者さんに大事なことを教えてもらうという態度で臨むのです。非常に高度なことですね。人格的にも優れていなければならないでしょう」
 《国内でも専門家を育てる動きがある。全国青少年教化協議会が資格認定する「臨床仏教師」もその一つ。95人の受講者から絞られていき、今春、6人が初めて認定された。約1年半の養成課程では田中さんが内科を担当する診療所も協力し、実習を受け入れた。しかし、医療現場はまだ本格的な導入には慎重だ。》


 ――医療の現場には宗教に対する違和感もあるようです。スピリチュアルケアをする人は宗教者でなければいけませんか。
 「必ずしも宗教者でなくてもいいと思いますよ。欧州では哲学畑の人もいるそうです。ただ、仏教は私たちの死生観に何らかの影響を与えていますから、日本では少なくとも仏教の知識は欠かせません。もし病院で僧衣に違和感があるなら、制服を作ってもいい。ローマの病院でスピリチュアルケアに携わる人に会ったら、白衣を着ていましたね」
 「臨床仏教師の候補者を実習で受け入れた際、ある患者さんは症状が進んで話ができず、筆談でした。候補者に『あなたの考えは浅い』と厳しいこともお伝えになりました。それでも何時間も筆談して、最後は『また来てください』とお書きになった」

021_2 「WHOは緩和ケアについて身体の痛みだけでなく、心理的な側面と(より根源的な)スピリチュアルな側面を総合的に扱う、としています。イタリアのスピリチュアルケア従事者は、死期が迫ってからではなく入院時にすぐ会いに行くと話していました。病棟責任者らの許可もいらず、自由に病室に出入りできるそうです。そういうシステムはいいですね。患者には面談を受ける権利と断る権利を保証しなければなりません」
 ――それにしても、ご自身は穏やかな表情ですね。
022_4 「ぐったりして休んでいることも多くなっていますが、まだ黄疸(おうだん)は出ていません。黄疸が出ると、頼まれている原稿の執筆や講演は難しいので、できる限りのことをやっておきたいと思っています。いま、何でもないことが非常にありがたい。晴れた日はいいなぁと思うし、雨の降る日もいいなぁと感じます。やはり生きているというのはいいことですね03_2    
 ■取材を終えて
 死が避けられなくなったとき、家族には心配をかけまいと「死ぬのが怖い」といったことを口にしない人がいるのではないだろうか。家族もまた、あまりに重い問いは受け止めきれないかもしれない。そうした気持ちを丸ごと受け止めてくれる第三者がいたら、患者と家族にとって貴重な選択肢となりそうだ。
 日本でも、一部の緩和ケア病棟などには宗教的な問いにも対応できる専門家がいるが、全体ではまだまだ少ない。病院にとっては実習を受け入れてみるだけでも、「患者の本当の幸せとは」「そもそも医療とは」と立ち止まって考える契機になるに違いない。(聞き手・磯村健太郎)

 別の“僧医”もいる。
「医として生きる」対本宗訓さん
医師免許を取得。現在“僧医”として研鑽中。
http://www.tokyo-jinken.or.jp/jyoho/41/jyoho41_tokushu1.htm


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