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2016年7月 6日 (水)

繁体字 山楂樹之戀  サンザシの樹の下で 評価AA

 舞台は40年前の中華人民共和国で、毛沢東が勢力を取り戻すべく怒涛の如く開始した「文化大革命」の時代(1966-1976)「毛沢東語録」という小さな赤い手帳を振りかざす民衆の姿に何か言いようの無い雰囲気を感じた。★
 その時代は、少しでもブルジョア的雰囲気を見せたものは直ちに吊るし上げられ、自己批判を強制されるなど最も鎖国的で暗い十年間であった。
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 都市の高校生である静秋(ジンチュウ)は、文化大革命下の教育の一環として、農村にホームステイする。その村には『英雄の樹』と呼ばれるサンザシの樹があり、抗日戦争に斃れた志士たちの血を受けて、赤い花を咲かせるのだという。 

 その過酷な状況の中、毛沢東の教え通りたくさんの若者が都市から農村に送られて学んでいた。その中の一人、小さくてほっそりとした高校生のジンチュウは、その農村に常駐していた地質調査隊員の共産党幹部の息子スンと知り合った。彼はで比較的自由で恵まれた青年でした。 

 静秋のホームステイした農家には、地質調査隊の一員として村を訪れていた青年:孫建新(スン・ジェンシン)がおり、その家の三男同然という意味から”老三”(三番目の兄の意)と呼ばれていた。孫は共産党の幹部の息子であり、経済的にゆとりがあった。一方の静秋は、父親が労働改造所送りとなり、教師の母親は職場で再教育を受けており、知識階級であるが経済的にも社会的にも余裕は全くなく、母親からは過失無く教師としての職を目指すようきつく言い含められていた。 

 当時の中国では、奔放で優しい彼、時間も自由なのか、彼女の近くでいつも見守っていた。彼らの心を結びつけたのは、抗日戦争で殺された兵士の墓標ともいえるサンザシの樹の話でした。 

 そんな彼にジンチュウは次第に心を寄せていく。しかしジンチュウの父母は反革命的分子として睨まれているため、彼らが仲良くしていることは絶対に秘密でした。しかし、あまりに大っぴらに逢瀬を重ねていたため、ある日、彼女の母と道でばったり会い、当然ながら絶対に会わないと約束させられてしまいます。しかも、後に間違いと判るのだが彼には婚約者がいるとの噂も・・・。ちょっと中井貴一と酒井美紀に見えなくもないかな。

  二人は徐々に心を通わせ、静秋が街に帰った後も、母親の目を盗んではひっそりと会うのだった。やがて、静秋は教師として仮採用が決まったが、立場もあり、休暇中は自ら労働を志願していた。孫は彼女を経済的にも支援しようとするが、ついに静秋の母に見つかり、二人は距離を置くよう説得される。
 そして、彼が入院したと聞くジンチュウ、彼がひた隠しくしにした病名は、白血病。でもそんなことを微塵も感じさせないのは彼女のあまりにもいたいけで純粋な姿、この映画はジンチュウ役の周冬雨(チョウ・ドンユイ)のためにあるといえるほどです。
 

 大人しかった彼女はここから一転して芯の強い、恋する女のひたむきさが前面に出てきます。面会時間が過ぎ。看護士に帰れといわれても帰らず病院の前で一夜を過ごす彼女に翌日彼は特別に看護士の部屋を用意した。しかし、ある日、孫が白血病で入院したという噂を聞いた静秋は、病院に駆けつける。ただの検査だと言う孫に寄り添い、3日間一緒に過ごす。その間、同じベッドで寝ても、孫は服越しに彼女に触れる以上のことはしなかった。
 街に戻った彼女は、親友が妊娠し中絶するのに病院に付き添うジンチュウに友人は「男なんて皆同じ、一度やらせたら逃げちゃうんだからね、あんたどこまで行ったの?」そのときまで、ジンチュウは男女の営みも知らなかったとはちょっとウブ過ぎ。彼女ならありえるかも、と思ってしまいました。
 

「何十年でも待つよ」「君の名を聞いたらどこからでも飛んで行くさ」スンもあくまでも純愛を貫きます、二人で川で遊んだり、服の生地を買いに行ったり、写真館で写真を撮って貰ったり、サンザシの花が咲く頃には一緒に見に行こうと約束したり、どう考えたってラストは悲劇になるしかない展開をカメラは淡々と追って行く。 

 しばらく後、教壇に立つ彼女に、突然の連絡が入る。急いで病院に駆けつけるが、孫の病室には家族、親族、党の関係者ら大勢が詰めかけていた。別れを告げるよう促されるまま孫の傍に寄り、彼に必死で話しかける。変わり果てた姿の彼は、わずかに瞳を動かすが、その先にあったのは天井に貼られた二人の思い出の写真だった。 

 孫の遺骸は、思い出のサンザシの樹の下に葬られ静秋は、その場所が三峡ダムに沈んだ後も毎年その場所を訪れるのだった。サンザシの樹には、赤ではなく白い花が静かに咲いていた。これ、実話だったそうです。 何十億円もかけるハリウッドの超大作よりもずっと素晴らしいと思った。 

静秋(ジンチュウ) チョウ・ドンユィ(周冬雨) 三ツ木勇気
孫建新(スン・ジェンシン) ショーン・ドウ(竇驍) 高橋広樹
ジンチュウの母 シー・メイチュアン(奚美娟) 堀越真己
村長 リー・シュエチェン(李雪健) 真田五郎
ルオ先生 チェン・タイシェン(成泰燊) 
スンの父 スン・ハイイン(孫海英)
 

監督:チャン・イーモウ(張芸謀)
原作:エイ・ミー『山楂樹之戀』
脚本:イン・リーチュエン(尹麗川)
製作:チャン・ウェイピン(張偉平)、ビル・コン(江志強)
撮影:チャオ・シャオティン(趙小丁)
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