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2015年12月 3日 (木)

トルコがロシア戦闘機撃墜の背景、両国の歴史的な関係

 朝NHKラジオを聴いていたら、中東の事情に詳しい高橋和夫先生がトルコの切実な歴史的な敵愾心の理由を語っていた。
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 トルコがこの国際的にISを追いつめ手いる最中、ロシア戦闘機を撃墜というショッキングな行為に出たには、よほどの恨みつらみがあったにちがいない。5b それにしても、トルコに戦闘機撃墜の技術があったものだ。それとも、ロシア戦闘機に油断があったのか、15message18502トルコがやれるならやってみよ、というおごりがあったのか。View0020353365

 歴史的にロシアの(不凍港を求める)南下政策から、オスマントルコ帝国が衰退時期から(それ以前も含むかもしれないが)ロシアは衰亡するトルコの領地を割譲を虎視眈々と求めていた。その態度にトルコ住民は、常に不安を持っていた。日本に引き当ててみれば、ソ連は不可侵条約を破って侵攻をしてきた
 また、満州にいた日本軍(関東軍)の武装解除して、帰国させるといいながら、騙してシベリヤへ連行し、抑留し強制労働でシベリア開拓をさせたImg_1 北方4島
占拠にしても、日本が8月15日にポツダム宣言を受諾と言っているにもかかわらず、占拠してしまった。
 そのロシアのえげつないやり方には、トルコは理解できる。そういう意味では、お互いに共感できる。

 トルコと日本は、共通の敵ロシアがあったので、日露戦争でバルチック艦隊を全滅させた日本海海戦で、トルコは大喝采をし、トーゴーという名前は、今でもトルコには忘れられない。店の名前とか、ビールの名前に使われている。日本近海(和歌山)でトルコの船が遭難したことで、漁民が深夜の乗組員を救助したことは、トルコには日本に対する特別親日の心がある。安倍総理がトルコを訪問した際には、そのエピソードの映画を見たり、日本への感謝が並々ではない。

 18世紀後半には露土戦争の結果、クリミア半島をエカテリーナ2世のロシア帝国に割譲した。B6 弱体化したトルコに対して、諸民族の独立運動と列強の介入、ロシアの南下政策などで領土は侵食され、産業革命も西欧の後塵を拝し、対外債務の増大や国民経済の窮乏化など国力は疲弊した。Photo
 これに対して、青年将校たちが、「憲法復活」などをスローガンに革命を起こした。「青年トルコ人革命」である。「統一と進歩委員会」のエンヴェル・パシャはドイツ帝国と提携、ロシアに対抗。
 第一次世界大戦では参戦し敗戦。オスマン帝国は崩壊する。

 トルコは1952年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟する前、ロシアとの関係を西欧側に立つことで解決を求めたが、NATO諸国はトルコを歓迎しなかった。

 朝鮮戦争で、北朝鮮軍の勢いは予想を超えて破竹の勢いで南下、釜山近郊まで米軍が追い詰められた。_2 マッカーサー元帥率いる米軍は仁川上陸を敢行し反攻を開始。
 このとき、米国はトルコ軍の朝鮮派兵を求めた。トルコのメンデレス首相も米国の要請を受諾し,トルコ軍を国連軍として1個旅団(5090名)を派遣を決定した。後にトルコ大統領になるケナン・エヴレンも陸軍大尉として従軍した。

 戦況は、一進一退の状況になって、トルコ軍は朝鮮戦争で大いに奮戦戦果を上げた。負傷、戦死した将兵も多かった。九州大学病院や聖路加病院(《極東米軍中央病院》と呼称)で治療を受けた。将兵たちはトルコ帰国後,日本の様子を伝えた。彼らはトルコの一般の人々の間での親日感情を醸成している。

 第2次世界大戦中は中立を保ち、戦争被害を直接受けることはなかったが、1950年代のトルコは貧しかった。トルコ政権は、経済発展のためには、対米関係を重視して朝鮮出兵を決定。この朝鮮戦争への派遣は重い負担であった。1個旅団(5090名)の二割の戦死者や負傷者を出した。これは派遣した諸外国で一番死傷率が大きい。それだけ奮戦したことだ。
 その結果として、トルコの国連軍参加が西側諸国で大いに評価され、NATO加盟は認められた。それは、トルコ人の流した血の代償であった。NATO側にとっては、トルコがロシア(旧ソ連)の最前線にトルコを置くことのメリットを考え加盟を許した。
 韓国は,朝鮮半島で命を失ったトルコ軍将兵に感謝し,アンカラ中央駅前の公園にトルコ・韓国の友好の塔を建立されている。

 歴史的にロシア・ソ連憎しの感情がトルコ国民の中に渦巻いて、第二次世界大戦の中立を破って、朝鮮戦線に飛び込む決心をした。これによって、西欧の一員と認められた。

 政治的には、旧ソ連とは対立の関係であるが、冷戦終結後は、経済関係を深め、トルコはロシアに天然ガス輸入の約55%を依存する。
ロシアにとって、トルコはドイツに次ぐ2番目のガス輸出先だ。トルコ建設業のロシア進出も盛んだ。
 今回のロシア機撃墜事態が起き、ロシアが経済封鎖を叫んでトルコと経済断交をすると、トルコも苦しいが、逆にロシアの経済も苦しめてしまう。不信感を抱きつつも、経済面では、お互いに大事なパートナーと考えるのが一般的。最近では国際結婚や不動産の取得などでトルコに移り住むロシア人も増えている。
 一方で、ロシアが2014年にウクライナのクリミア半島を武力で編入後、トルコ政府はトルコ系のクリミア・タタール人に対する迫害が起きていると、懸念を表明していた。
 こうした経緯から一般のトルコ人がロシアに抱く感情は複雑だ。

 一番新しいニュースでは、「ISイスラム国の原油をトルコが輸入している」とロシアの戦闘機が上空から確認している、という。エルドアン大統領とその一族の会社が行っていると、トルコの痛い点を突いているのが、不安材料だ。

 高橋和夫(たかはし かずお、1951年10月15日 -63歳 ):日本の国際19
政治学者。放送大学教授。専門は、国際政治学、中東研究。
 福岡県小倉市の呉服屋の四男として生まれる。福岡県立小倉西高等学校、1974年大阪外国語大学外国語学部ペルシャ語科卒業。1976年アメリカ合衆国コロンビア大学大学院修了(修士論文「エジプトーイラン関係」で国際関係論修士)。1979年コロンビア大学哲学修士、博士課程単位取得。英語、ペルシャ語、アラビア語が使える。
 国王財団奨学生としてイランに留学する予定であったが、イラン革命の影響で博士論文執筆を断念して帰国。1981年桜美林大学経済学部非常勤講師、

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