今の混沌は、第一次世界大戦、大国のメンツの張り合いからだ。
今から100年前の1914年6月28日(日曜日)、オーストリア皇太子フランツ・フェルディナント夫妻がボスニアの首都サラエボを訪れていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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その時、「黒い手(ブラックハンド)」と呼ばれるセルビア人民族主義者のメンバーにより暗殺された。
当時のバルカン半島は、ギリシャ正教徒のセルビア人、カトリック教徒のクロアチア人、回教徒など宗教的、人種的に入り乱れながらも、長くオスマン・トルコ帝国が支配下に置いていた。
1877年にロシア・トルコ戦争の結果、セルビアはオーストリアの支配されることが決まった。セルビア人の独立は無視され、一気、オーストリアに対する反感が高まった。その機運の中で起きた暗殺事件で、皇太子を暗殺され、面目をつぶされたオーストリアは、セルビアを懲らしめるにあたって、オーストリアは同盟国ドイツからの同意を求めた。ドイツは日頃からオーストリアの拡張主義に不安を抱いていたが、“皇太子が暗殺”という重大事件の後であり、“セルビアを懲らしめる”のに賛成した。
当時のバルカン半島は、ギリシャ正教徒のセルビア人、カトリック教徒のクロアチア人、回教徒など宗教的、人種的に入り乱れながらも、長くオスマン・トルコ帝国が支配下に置いていた。 1877年にロシア・トルコ戦争の結果、セルビアはオーストリアの支配されることが決まり、セルビア人の独立は無視され、一気にオーストリアに対する反感が高まった。その中で起きた暗殺事件である。
皇太子を暗殺され、面目をつぶされたオーストリアは、セルビアを懲らしめるにあたって、オーストリアは同盟国ドイツからの同意を求めた。ドイツは日頃からオーストリアの拡張主義に不安を抱いていたが、“皇太子が暗殺”という重大事件の後であり、“セルビアを懲らしめる”のに賛成した。
第一次世界大戦の始まるころ、オスマントルコ帝国という巨大な国が衰退して、強国の餌食となる状態であった。ヨーロッパと中東の間に熟し柿が今にも落ちそうな国“オスマン帝国”がぶら下がっているのだから、強国の面々は狙うのが、常識と言えるかも。 紳士ズラして、獲物を狙っていたのがイギリスだ。特に、アラブの人々に民族を独立国を作るから、と言って近づいた。本心を全く隠して各国を騙した罪は重い。
オスマントルコという大国は、トルコ、シリア、イラク、ヨルダン、イスラエル、レバノンと分割された。その中に未だに国内に紛争の種火を抱えたまま、続いている。
ロシアはオスマン・トルコがだんだん衰退する様子を見ると、南進するために汎スラヴ主義を提唱。汎スラヴ主義はロシアの領土的野心を隠すためのカモフラージュですが、少なくとも口実としては「おなじスラヴ系だから」という理由で、セルビア支持に回ったわけです。
日露戦争に負けた後、ロシアは国内でのストライキや国民の不満が高まっており、対外戦争こそ国内の不満をそらす最善の道だという考え方がおこります。
フランスはなぜ巻き込まれた?
ビスマルクが構築した強いドイツは脅威で、ドイツをけん制するために、ロシア、イギリスと三国協商を結び、これはドイツ、オーストリア、ハンガリーから成る三国同盟に対抗。当時、フランスはロシアとの関係を重視し、ロシアの動きを支持に回る考えを持っていた。
イギリスは島国で、大陸内の事件とは距離を置く立場にあり、紛争の調停役が期待されていた。しかしイギリスは、世界に植民地を持っていた時期とは違って、地位は低下しつつあり、国際紛争の調停に出る国はなかった。戦争がはじまるとイギリスは「ベルギーの中立を守る」ためという名目で、フランスを支持する側で参戦した。
オーストリアは、1914年7月23日にセルビアに対し最後通牒を出し、宣戦布告した。
ロシアは30日に総動員をかけ、ドイツは31日に宣戦布告。オーストリアが背後のドイツとの関係を固めるように、ドイツがロシアと戦うために、まずフランスを叩いておく必要があった。こうしてドイツとフランスの戦争が始まった。
当時、イギリスは(オスマン帝国が崩壊したら)アラブ建国を約束すると同時に、フランスと密約を交わし、戦後オスマン帝国の領土をイギリスと分け合うことを企てていた。もちろん、其の交渉はアラブ人には一切内密にされた。しかも、あろうことか、この地にユダヤ人の国を作る約束をしていた。
イギリスちょう報員であるロレンスはイギリスの真の目的を隠してアラブを助けていたのだ。イギリスは、欺瞞に満ちた約束を乱発していた。今に至る悲劇の出発点である。
第一次世界大戦の中心であるイギリスは、軍事品の八割の調達はアメリカの軍事工場で生産していた。中立国であったアメリカはイギリスから注文がどんどん入ってきたから、ウハウハのアメリカは儲かってしょうがない状態であった。当時の大統領ウイルソンは、国民には、中立を守って戦争をしないと約束していた。が、ウォール街の圧力が強く、その風圧に屈してしまう。それは、アメリカの参戦を希うイギリスはなんとかアメリカを引き込もうとしていた。
注文された軍備品武器弾薬の代金支払は、イギリスが勝てば、敗戦したドイツから賠償金として取れるからと、いくらでも注文できたが、戦局はイギリス・フランスの軍の旗色が悪くなって、ウォール街の金融関連の勢力は、この戦局に危機感を感じていた。このままでは、ドイツが勝利しそうだ。アメリカが輸出した武器弾薬の代金支払はパーになると考えると恐くなった。財界の大物JPモルガン二代目は、大統領にプレッシャーを掛けてきた。
アメリカが参戦するきっかけは、1915年に当時、ドイツは無制限潜水艦作戦=ドイツが認定する戦闘海域を中立国の船であろうが無警告で攻撃するという作戦。これにイギリス客船のルシタニア号という船が餌食になる。このルシタニア号には128名ものアメリカ人が乗っており、ドイツ潜水艦の攻撃により撃沈され命を落とした。
これによりアメリカ国民の世論は一気に反ドイツへと傾く。それでもアメリカ政府は不参戦を表明するが、いったん中止していた無制限潜水艦作戦を1917年に再びドイツは再開。これによりアメリカは、ついに参戦世論を抑えきれなくなり、連合国側に立って参戦することを決意する。
アメリカにはイギリスやフランスに戦争中、お金をたくさん貸しており、戦争が長引いてイギリスやフランスが弱ってしまうと貸したお金が返ってこなくなる。それらの思惑もあり、アメリカが参戦する。すると、それまで膠着状態であった戦局は一気に動き出す。そして、1918年に入るとドイツ以外の国は次々に降伏。1918年11月にはついにドイツも降伏する。
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