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2015年1月 6日 (火)

「花燃ゆ」ネタバレあらすじ(追伸)庠序学校を設け為して

 主人公の少女文が突然のように、「庠序・・・学校を設け為して、以てこれを教う。庠は養なり、・・・」テレビ画面に文字が薄らと表示していたが、視聴者に意味を伝える気はなさそうだった。
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 ショウジョ庠序、少女同じ発音で、聞いただけでは理解できなかった。こんな年端のいかない少女が、そんな一節をすらすらと読み下すのは、特別な子しかいないだろうが、
 驚きのあまり伊之助の口もぽかんと開いた。文が暗唱しているのは『孟子』の「滕文公章句」の一説。こんなものを暗唱できる少女がいるなんて信じられない。

話のスジは、
文之進の怒りと寅次郎の帰還
 敏三郎(吉田松陰と文の聾唖の弟)が持ち帰ったその本は書名の部分が二重になっていることに文は気づいた。上に貼られた紙をめくると、『海防臆測』の文字が。なぜ本当の書名を隠しているのだろうと考えた時、寅次郎の言っていた「禁書」という言葉を思い出した。この本の持ち主は寅次郎みたいな人なのだろうか。文は涙を流していた伊之助の横顔を思い出していた。000025_2 この本を持ち主に返そうと、文と敏三郎は(小田村)伊之助が言っていた明倫館を訪ねることにした。明倫館では文の苦手な叔父文之進が講義をしている最中だった。そしてその講義を伊之助が学頭山県とともに見学していた。一方、文と敏三郎は何とか明倫館に忍び込んだものの、書物蔵でとうとう職員に捕まって、騒動になってしまう。
  騒ぎを聞きつけた文之進(吉田松陰の叔父)がやってくると、文が手にしていた『海防臆測』を奪い取り、目をむいた。
 文之進は二人を引きずるようにして杉家へと連れ戻した。正座をして身を縮めている文に、文之進は怒りを爆発させる。だが文之進がどんなに叱責しても、文は(本の出所を)貝のように口を閉ざしていた。思い切り平手打ちをされても文は口を開かない。ついには話す気になるまで家には入るなと、外に放り出されてしまった。そこに寅次郎が九州遊学から帰ってくる。文の胸は跳ね上がった。

 文は寅次郎に発端となった本の持ち主のことを告げた。
「優しい子じゃのう。なら誰にも言わんでええ。そうじゃ、文。兄は九州でずっと読みたかった本を見つけたぞ」
文は驚いて目を丸くした。寅次郎が懐から出したのも『海防臆測』だった。
「海に囲まれた日本の取るべき道が、よーく書いてある。こげな面白い本を持っとるなんぞ、この萩にも骨のある男がおるもんじゃなあ」
 明日は明倫館で九州遊学の報告をしなければならないと、寅次郎は勢いよく立ち上がった。

 伊之助との再会
 文が河原に着くと、伊之助が立っていた。本を捜しにくるかもしれないと思っていたが、こんなにもいきなり会うとは想像していなかった。急に怖くなり、いつもように逃げ出そうかと思い始めた刹那、伊之助が頭を下げた。
「待って!逃げんでくれ。あの本を・・・届けてくれたんじゃろ?えろう怒られたんじゃろ?その頬、しばかれたんか?申し訳ないことをした。すまんの!」
 文は頬を押さえながら心底驚いていた。武士が文のような年端もいかない少女に頭を下げるなど、到底考えられないからだ。
 不意に、文の胸に言葉があふれてきた。
庠序・・・学校を設け為して、以てこれを教う。庠は養なり、・・・注釈
 驚きのあまり、伊之助の口がぽかんと開いた。文が暗唱しているのは『孟子』の「滕文公章句」の一説。こんなものを暗唱できる少女がいるなんて信じられない。
 文は走り出した。腰に着けた筆入れがパタンパタンと跳ね上がる。驚く伊之助についてきてと言わんばかりに。


注釈 「孟子」(「滕文公章句」の一説)
 詩に云う、我が公田に雨ふり、遂に我が私に及べと。惟(ただ)助のみ公田ありと為す。これに由りてこれを観れば、周と雖も亦助するなり。庠序学校を設け為して、以てこれを教える。庠とは養なり、校とは教なり、序とは射なり。夏(か)に校と曰い(いい)、殷に序と曰い、周に庠と曰い、学は則ち三代これを共にす。皆人倫を明らかにする所以なり。人倫上(かみ)に明らかにして、小民下(しも)に親しむ。王者起こるあらば、必ず来たりて法を取らん。是れ王者の師たるなり。詩に、周は旧邦なりと雖も、その命(めい)惟れ(これ)新たなりと云えるは、文王の謂(いい)なり。子力めて(つとめて)これを行わば、亦以て子の国を新たにせんと。畢戦(ひっせん)をして井地(せいち)を問わしむ。孟子曰く、子(し)の君、将に仁政を行わんとし、選択して子を使わす。子必ずこれを勉めよ。夫れ仁政は必ず経界より始める。経界正しからざれば、井地鈞し(ひとし)からず、穀禄(こくろく)平らかならず。是の故に暴君汚吏(ぼうくんおり)は、必ずその経界を慢る(あなどる)。

意味解釈:
「詩経」の周詩にこう歌われています。「雨がまず我々の公田に降り注ぎ、それから、我々の私有田に及んできた」と。公田は助法にしかありません。これによると、周王朝でも助法を採用していたことになります。(税法を助法に改めたら)庠・序・学・校という各種の学校を設立して、人民を教育します。
 庠とは「養」で養うということ、校とは「教」で教えるということ、序とは「射」で弓を射ることです。夏王朝では校といい、殷王朝では序といい、周王朝では庠といいます。
 学問は三代の王朝に共有であり、全て人間の生きるべき道(正しい道理と秩序)を教えるものです。人間の道義と倫理が上位の為政者に理解されれば、下位の人民たちも人間の道義に触れることになります。もし有徳の王者が現れてくるならば、必ず滕国の法を模範とするでしょう。

 これは、滕国が王者の師となることです。「詩経」では、「周は古い国であるが、天命を受けて新しい国になった」と歌っています。これは(周の興国の始祖である)文王の功績を讃えたものです。滕の君主であるあなたが努力してこれらの政策を実行に移せば、滕国は全く新しい国になるでしょう。』

 孟子を教え込まれる子どもは、意味が分からないだろうが、それを年を追うごとに意味が身につく。江戸時代の教育は、大方そういう教育であった。
 文之進が寅次郎を徹底的に教えていたのが、このような教育法であった。杉家の子たちも、その教育を受けていた。

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