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2014年4月26日 (土)

オバマスピーチ(2004年)イリノイ州民主党代表受諾演説

 オバマは数多くスピーチをしたが、一番純粋で、彼の思想の根源を語っているスピーチは、「2004年にイリノイ州で行った演説」であると、多くの人が認めている。_barack_obama_2
 それをじっくり読んでみよう。
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オバマ大統領のプラハ演説(日本語字幕付き)★
(特には題とは関係ないですが、参考に)

 私の両親は困難な愛を分かち合っていただけでなく、この国の可能性に対する不変の信頼を共有していました。両親は、寛容なアメリカでは名前は成功する障害にはならないと信じ、私をアフリカ風の名前である「バラク」―「神聖な」という意味―と名付けました。両親は裕福ではありませんでしたが、寛大なアメリカでは可能性を実現するには裕福である必要はないと信じ、私を全国でも最良の学校に通わせることを心に描いていました。両親は共に他界してしまいましたが、今夜は2人とも誇らしげに私を見ていると思います。

私は、受け継いだものの多様性に感謝し、両親の夢が私の大事な娘たちに受け継がれていることを意識しながら、今日ここに立っています。私は、私の人生が大きなアメリカの物語の一部であること、私が先人たち全員に対し責務を負っていること、そしてまた、私のような人生は地球上の他の国では起こり得ないことを自覚しています。

 今夜私たちはこの国の偉大さを確認するために集まりましたが、それは摩天楼の高さや軍事力、経済の規模を理由としたものではありません。私たちの誇りは、200年前以上前に起草された宣言の中に要約された、とてもシンプルな文章に基づくものです。そこにはこう書かれています。「われわれは、以下の事実を自明のことと考えている。つまりすべての人は生まれながらにして平等であり、すべての人は神より侵されざるべき権利を与えられている、その権利には、生命、自由、そして幸福の追求が含まれている」*1。

 アメリカの本当の特質とは、ささやかな夢に対する信頼や小さな奇跡への頑迷さなのです。夜に子どもを寝かしつることができること、子どもが衣食に恵まれ、安全に暮らせることなのです。ドアを突然ノックする音を気にすることなく、考えたことを表現できることなのです。賄賂を払ったり誰かの息子を雇わなくても、アイデアを持って事業を起こすことができることなのです。そして、報復の恐怖を感じることなく政治に参加することができ、投票がほとんどの場合に数に入れられることなのです。

 私たちは、今年のこの選挙運動において、我々自身の価値観と責務を再確認し、厳しい現実に対してもそれらを固守し、そして、先人たちの受け継いだものや将来の世代に対する約束を反故にしないために私たちがなすべきことを見つけなければなりません。民主党員であるか共和党員であるか無所属であるかにかかわらず、全てのアメリカ人の皆さん、今夜私が申し上げたいのは、私たちにはやらなければならないことがあるということです。
 メキシコに移転したメイタグ社の工場での仕事を失い、子どもたちと時給7ドルの仕事を奪い合うことになったイリノイ州ゲイルズバーグの労働者のために、やらなければならないことがあるのです。頼りにしていた医療給付金なしで、息子に与える月4500ドルの薬代をどうやって支払おうか頭を悩ませているのに、仕事を失い涙をのんでいる父親のために、やらなければならないことがあるのです。高校を卒業し、やる気も意思もあるのに、お金がないために大学にいけないイーストセントルイス市の若い女性や同じ状況にいる何千人もの女性のために、やらなければならないことがあるのです。

 誤解しないで頂きたいのですが、小さな町や大都市、食堂やオフィス街で私が会った人々は、政府が彼らの問題の全てを解決することを期待しているわけではありません。彼らは成功するためには一生懸命頑張らねばならないことは理解しており、現にそうしたがっています。シカゴ近郊の街を訪れてみて下さい。人々は福祉機関や国防総省に税金の無駄遣いを止めて欲しいと願っているはずです。会場近くのスラム街を訪れてみて下さい。人々は政府だけが子どもに勉強を教えられるなどとは思っていないはずです。彼らは、親はきちんと役割を果さなければならないこと、子どもに大きな期待をかけ、テレビのスイッチを切り、「黒人の若者が本を読むのは白人の真似だ」などという虚偽の言掛りを根絶しなければ、子どもたちは何事も成し遂げられないことを理解しています。そうです、人々は政府に問題の全てを解決してもらおうなどとは思っていないのです。しかしながら人々は、政策の優先順位を少しでも変えれば、アメリカの全ての子どもに将来何かを成し遂げる可能性を与え、成功への扉を開いておくことができると、心底感じているのです。人々はより良い方法があることを理解しており、そしてそのための選択肢を求めています。

 この選挙運動において、民主党がその選択肢を提供できるのです。民主党は、この国が提供しなければならない最良の選択肢を実現することができる人をリーダーとして選出しました。そのリーダーとはジョン・ケリーに他なりません。ジョン・ケリーは地域社会、信頼、犠牲という理想を理解しています。なぜなら、その理想こそが彼という人間を形成してきたからです。ベトナム戦争での英雄的貢献に始まり、検察官・副知事として年月、そして上院での20年に及ぶ活躍を通して、彼は自身のすべてを国のために捧げてきました。他に容易な選択肢があったにもかかわらず、何度も何度も困難な選択肢を選び取ってきたのです。彼の価値観と経歴は、私たちにとって何が最善なのかということを確信させるのです。

 ジョン・ケリーは、勤勉さが報われるアメリカを確信しています。したがって、国内での仕事を海外に移転する企業に税の優遇措置を与える代わりに、仕事を作り出す企業を優遇します。ジョン・ケリーは全ての国民がワシントンの政治家と同様の健康保険を享受することができるアメリカを確信しています。ジョン・ケリーは、石油会社の業績や海外の油田でのサボタージュに影響を受けないための、エネルギー自治の重要性を確信しています。ジョン・ケリーは憲法で定められた自由が他国の羨望の的であったことを確信しています。したがって、彼は基本的自由を犠牲にすることもなければ、宗教を市民を分断する理由にすることもありません。そして、ジョン・ケリーは、この危険な世界において、戦争を一つの選択肢として放棄してはならないことを確信していますが、同時にそれを最初の選択肢にしてはならないことも理解しています。

 しばらく前に、イリノイ州イーストモリーンにある退役軍人会の事務所でシェーマスという若者に会いました。ハンサムで、身長は190cmくらい、澄んだ目と優しい笑顔の少年でした。彼は海兵隊に入隊し、来週にはイラクに派遣されると話してくれました。彼から、入隊した理由や国家や指導者に対する絶対の信頼、任務に対する忠誠心について説明してくれるのを聞いて、この若者こそが私たちが子どもたちに対し期待していることの全てを体現していると感じました。

 そこで、私は自分に問い掛けたのです。シェーマス君が私たちに対し尽くしているのと同じくらい、私たちは彼に尽くしているだろうかと。私は故郷に戻ってくることのない、900人を超える兵士たち、息子たち、娘たち、夫たち、妻たちのことを思い起こしました。亡くなった家族が稼ぐ収入を失い、それでも何とかやっていこうとしている人々のことや、片腕を失ったり心に傷を負ったまま帰還したにもかかわらず、予備役だったために長期間の医療費補助を受けられない人々のことを思い起こしました。若者を戦場に送り出すならば、数を誤魔化したり派遣の本当の理由を隠したりせず、残された家族を養い、帰還兵をケアする厳正な責務があります。何より、戦争に勝ち、平和を維持し、世界の尊敬を勝ち取るために十分な兵力が用意できないなら、絶対に戦争は始めないという責務があります。

 率直に言うならば、世界には敵が存在することは事実です。私たちは敵を探し出し、追いかけ、そして打ち倒さなければなりません。ジョン・ケリーはそれを理解しています。ケリー大尉がベトナム戦争で配下の兵を守るために命を危険にさらすことを躊躇しなかったように、大統領としてケリーは、アメリカの安全保障のために軍事力を使用することを一瞬たりとも躊躇しないでしょう。ジョン・ケリーはアメリカの力を確信しているのです。また、ケリーは国民の一部だけが豊かになるだけではダメだということに気付いています。アメリカの長い歴史においては、言わずと知れた個人主義という側面に加え、もう一つの側面を見つけることができるのです。

 それは、私たち一人一人は互いに繋がっている、という信念です。もしシカゴの南部に字が読めない子どもがいれば、その子がたとえ自分の子どもではなくとも、私にとって重要なことなのです。もし処方箋代を払えず薬か家賃かを選ばなければならない老人がいれば、彼女がたとえ自分の祖母でなくても、その事実は私にとって悲しいことです。逮捕されたのに弁護士が充てられず適正手続が保障されないアラブ系の家族がいたとすれば、その事実は私の市民的自由さえをも脅かすのです。それはこの国を成功させている基本的な信念です。この信念があるから私たちがそれぞれの夢を追求することができるのであり、今なお一つの家族として団結できるのです。それはアメリカのモットーである「E pluribus unum」、つまり「多数から一つへ」という言葉にも表れています*2。

 しかし、私たちがこんな話をしている一方で、私たちを分断しようとする勢力がいます。政治を「何でもあり」に歪めようとしている情報操作屋や中傷専門の広告屋です。私は今夜、彼らに言いたいのです。リベラルのアメリカや保守のアメリカがあるわけではなく、ただアメリカ合衆国があるだけだと。黒人のアメリカや白人のアメリカ、ラティーノのアメリカ、アジア系のアメリカがあるわけではなく、ただアメリカ合衆国があるだけだと。評論家たちはこの国を共和党寄りの「レッドステート」と民主党寄りの「ブルーステート」とに切り分けたいようです。しかし、ブルーステートでも神は畏敬されていますし*3、レッドステートでも図書館利用者を監視するFBI捜査官は歓迎されません。ブルーステートでもリトルリーグは盛んですし*4、レッドステートにも同性愛者は多くいます。イラク戦争に反対した愛国者がいる一方で、それを支持した愛国者もいます。私たちは一つの集団なのです。全員が星条旗に忠誠を誓い、共に合衆国を守っているのです。

結局のところ、これらの問題がこの選挙の目的なのです。皮肉に満ちた政治と希望に満ちた政治、どちらを選ぶべきでしょうか。ジョン・ケリーは国民に希望を持って欲しいと願っています。ジョン・エドワーズも然りです。私は盲目的な楽観主義について話しているわけではありません。失業問題に目を瞑っていてもそれが解決するとか医療危機を無視すればそれが解決するなどと考えて、自分勝手に無視を決め込むことについて話しているわけではないのです。もっと重要なことについてなのです。暖炉を囲んで自由の歌を歌う奴隷たちの希望についてであり、遠く離れた海岸からやって来る移民たちの希望についてです。メコンデルタで勇敢に哨戒している若い海軍大尉*5の希望についてであり、思い切って苦境から脱しようとした工場労働者の息子*6の希望についてであり、アメリカこそが自分の居場所だと信じている、変な名前のやせっぽちの少年*7の希望についてなのです。なんて大胆な希望でしょうか!

 この国の根本原理である、まだ見ぬものに対する信頼、未来は明るいという信念は、神様からこの国への贈り物なのです。私は、中産階級の人々に安堵を与えると同時に、労働者階級の人々にチャンスを与えることができると信じています。失業者に職を与え、ホームレスに家を与え、暴力と絶望に満ちた若者を救い出すことができると信じています。私たちは歴史の岐路に立っていますが、正しい選択をし、直面している困難を乗り越えることができると信じています。America!

 今夜、あなた方が私と同じように活力、危機感、情熱、希望を持っているならば、そして私たちが義務を果すならば、フロリダからオレゴンまで、ワシントンからメインまで、国中の人々は決起し、ジョン・ケリーは大統領に、ジョン・エドワーズは副大統領に選任されるに違いありません。この国は希望を取り戻し、長く続いた政治の暗闇から脱して輝かしい明日がやってくるに違いありません。

 ご清聴に感謝します。神の祝福がありますように。
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