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2013年11月28日 (木)

満州国、五族共栄 目指したって知っていますか?

01_2 佐藤吉彦の「満州」シリーズ4部作は大作だ。よく調べて書いてあるので、日本から大勢の日本人開拓団を送り込んだ・・・あの広大な農地をどのように手に入れた過程が詳しい。

 この点をきちんと書いてある資料、小説は少ない。著者は、昭和20年の段階で、8歳前後であったので、現場に立ち会ったわけでもないだろうから、よく調査している。
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第一部「ハルピンの雷鳴」は、読んだときにブログ「満洲1 ハルビンの雷鳴(佐藤吉彦)緻密な内容で敬服」に書いたが、その当時の日本人とロシア人との交流から、満州の様子がわかる。そうだ、なかにしれいの「赤い月」の初めにロシア女性をスパイ容疑で銃殺するシーンがあったが、ロシア女性との交流は日本人男性の心にしっくりくるものがあるようだ。赤い月 なかにし礼 母の満州体験:
 雑然とした中に、満州に日本人の優位を描きつつ、軍部とのコネでのし上がる要領のいい日本人もいた。白系のロシア人は、革命で逃げ出し、革命ソ連に留まる家族分裂など複雑な様相があり、主人公信之の子をはらんでいた婚約者はソ連に帰り・・・死亡・・・。

第二部「満州 誰の大地」
第三部「満州 バルチザン彷徨」
第四部「満州 黄砂の行方」

 第二部「満州・誰の大地」「王道楽土、五族協和」 崩れて
満州の満人(中国女真族か)の農民が平穏に暮らしていた土地を、関東軍が強制的土地の収奪というのか、買い上げていく。売りたくない耕作者から、買い上げるために、替地を与えるなどして、日本人の入植者を受け入れるために土地を広げた。

 日本の農村とは違って、農業技術は進歩していないようで、収獲は少ないようだが、平和な村々を駆逐していったのだろう。その現実とは別に、「王道楽土、五族協和」の理想を押し進めていた。ハルビン新聞の記者風見信之に、田上誠一がその理想を熱く語り、短期間でいいからと誘うので、「宣撫」隊に通訳として加わった。満州国の全域にその理想を広げる運動に加わったのだが、それは、理想とは違って、日本人の収奪の現実を知り、彼らの匪賊の実態を見た。

 日本が「満州国」の建設したのも、西洋先進国の植民地政策の真似であり、イギリスインド会社やアヘン戦争のイギリスが中国の主権を侵して利益を得ていたのを見て学習した結果であるが、風俗習慣にまで干渉して日本化を強いて嫌われている。

 この「王道楽土、五族協和」の理想をかなりの多くの人は信じていただろう。日本人は「八紘一宇」と、平たく言うと「世界は一家、人類は皆兄弟」という意味で、それはいいのだが、日本人中心になろうとしていたのが、問題かもしれない。

 東南アジアの国々に対して、日本が中心という意識があるが、東南アジアの国々の人に接すると、彼らは日本を仲間とは見るが、兄貴や親分とは考えていない。謙虚に接することが必要である。

第三部では、バルチザンという匪賊が、関東軍に追い詰められていくが、ゲリラ戦術で決して負けない・・・といううちに満州国が出来てしまう。土地は日本人の開拓団が・・・という流れになるが、日本のアメリカとの戦争が始まり、ソ連の参戦ということで、ご存知のように日本の敗戦、満州の崩壊・・・

 その中で、日本人優位が崩れ、中国大陸での大混乱は、山崎豊子が描いた「大地の子」の世界となる。

山崎豊子は、300人以上の残留孤児、戦争孤児の日本人を取材した。敗戦によって、中国に置き去りにされた子供、幼い子に大人たちの罪業を背負わされて、「小日本鬼子(シアオリーベンクイツ)帝国主義の子供といじめられ、放置された子供の犠牲の上に現在の日本が成り立っている」と語っているのを聞いた。

Photo_3 その山崎豊子の視点が子供の身になっているが、

満州シリーズを書いた佐藤吉彦の視点は、著者の視点になっている。だから、主人公風見信之も、陸一心も、現地に残る終わり方をしているが、佐藤吉彦の「満州」が話題にならないのは、それが原因か。

 

 風見信之の女性関係を彩りとして、配置しているようにも見えるが、ドラマ的に楽しめる工夫かもしれないが、この彩りがまずかったように思える。地味すぎるのも、小説がエンターテイメントでなくなってしまうが、女性との恋愛が「大地の子」の陸一心の相手のように、共産党幹部の娘との離別のような「(対立的な)意味」を持たせる工夫がほしかったな。

世界の村で発見 日本人葛根廟かっこんびょう事件 
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