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2012年10月27日 (土)

有島武郎 島崎藤村の後継小説「地飢う」を一読

Ws000001  A(北海道東の釧路支庁 標茶しべちゃ町虹別原野)の地点は、国後や択捉が見えるような北方の土地である。日本に原野を開拓する余地があるとすれば、原野商法に使われるような土地だ。戦争中(太平洋戦争)に田舎のない人が、疎開をかねて入植した北海道がある。
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 土地がやせていて、肥料を補わないと食物の実りが悪い、土地が飢えている「地飢う」と表現して、書かれた小説がある
。昭和30年頃に書かれたものであるが、私たちの親の代の感覚で書かれているから、いまどきのエンターテイメント(娯楽性)はあまり考慮されていないから、読む側が必死に食いついていかないと、置いて行かれる。

 作者は有島武郎の最後の弟子といわれる早川三代治である。私のゼミ教授、先生でもあったので、そのめぐり合わせで、そのお知らせを頂き「地飢う」を読んだ。最近先生のご子息が遺稿整理して出版され、政経学卒の方から勧められた。経済学者としての認識しかなかった早川先生が、最近になって、文学者でもあったのだと認識を改めた。

 有島武郎の死後は島崎藤村に師事して、早川先生はドイツ留学後、創作に熱をいれた。
 島崎藤村の「早川三代治を紹介す」という小文がある。
 
曰く「北海道の自然を背景にして、森林と荒野の近くに住む一家族のことを書いたよい短編を私の元へ送って呉れた未知の作家があった。私は一読、その作に心ひかれ、短編といいながらかなり長いものを読んだ心持が残って、この作者は後日必ず一家を成すであろうと思った。私が早川三代治を知ったのはそのときからである」

 ドカーンとサスペンスの一場面を期待しても、そういう手法はとらない。コツコツと事実を積み重ねる文章は、島崎藤村の系譜だ。時代の流れ、事実を掬い上げる網を張る綿密さは、学者ぽさを感じる。冬の厳しさを知っている北海道出身者には、開拓者の厳しいさは寒さと同時に土地の厳しさを同時に理解できるようであるが、内地本州出身者には、北海道の開拓の現実は理解しにくい。だからか、これでもか、これでもか、と貧しさ、実りの少なさを繰り返して書いてある。

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